医院ブログ BLOG

ブラッシングしていれば虫歯にならない?5つのポイント

愛知県稲沢市 稲沢のぐち歯科 歯科医師・院長 野口敏英

ブラッシングしていれば虫歯にならない?

結論から言いますと、
「虫歯になります!残念ながらブラッシングだけで虫歯を防げるということがありません」


Q:なぜ虫歯になるのか?
虫歯は虫歯菌が糖質(砂糖&炭水化物)を分解することにより作られる「酸」により歯が溶ける(脱灰)病気です。
すなわち原因は虫歯菌である細菌が原因です!
理論的には細菌がいないお口の中であれば虫歯にはなりません。
しかし、現実的には細菌を0にするような治療は存在していないためできません。

虫歯は3つの要因が関係しています。
それは
細菌 歯質 食物
です。
細菌は虫歯菌です
歯質は歯の虫歯になりやすいかなりにくいかです
食物は糖質です

今回は「細菌」と「食物」に関してブラッシングのことを交えてお伝えします

Q:ブラッシングを行う意味は?
ブラッシングで細菌を減らすことはできません。
意味・目的としては歯の表面に付着しているプラークを取り除くことが目的です。
プラークとはプラークとは、食べものの残りカスが歯の表面につき細菌が繁殖したもので、白くねばねばしています。 食後8時間程度でプラークができるといわれ、プラーク1mgのなかには、およそ300種類1億個ものの細菌が存在しています。

すなわち、虫歯を起こす虫歯菌+糖質の諸悪の根源を取り除くことになります。

Q:やはりブラッシングで虫歯を防げるのでは?
理論的にはその通りです!
しかし、歯の形は複雑で、歯には細かい細い溝があったり、歯と歯の間の狭い隙間、治療した銀歯の隙間など、歯ブラシの毛先が到達できない部分があります。
専門家の我々でも歯ブラシだけで100%プラークの除去はできません。
当院に通われている患者さんでも最初は30%〜50%ほど磨き残しがあります。

これはプラークを染め出したところです。
歯の表面は染まっていないのでプラークが磨けている状態です。
しかし、歯と歯の間や歯の根本が赤く染まっており、磨けていないことを示しています。
多くの方が普通このような状態です。

Q:どうしたらいいのか?
闇雲に磨いても磨けないところは磨けません!
まずは自分の歯や歯並びの状況で磨きにくいところ、苦手なところを知ることが必要です。
先程の染め出しを行って磨けていない場所を知りましょう。
磨けていない部分だけをピンポイントで磨けはいいのです!
それは、歯ブラシの動かし方だったり、専用の道具を使用したりすることで可能です!


Q:やはり歯磨きで虫歯を防げるのでは?
まだ虫歯になる原因があります。
それは虫歯の大好物である糖質の対策です!
チョコレートなどの甘いものを1日1回以上食べるこどの虫歯になる確率は、ブラッシングの回数が1日1回と1日2回の子供では同じという研究結果があります。
1日2回磨いていても甘いものを食べる習慣があると虫歯になるということです。
糖質(砂糖&炭水化物)を取らないのも不可能です。
規則正しい食事が重要といろんな観点から言われますが、まさにその通りで、決まった時間におやつとして食べることが重要です。


 

愛知県稲沢市 稲沢のぐち歯科 歯科医師・院長 野口敏英