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歯磨きは何分すればいい?

愛知県稲沢市 稲沢のぐち歯科 歯科医師・院長 野口敏英

「歯磨きは何分すればいいですか?」

結論から申しますと、
フロスや歯間ブラシを使用してから3分以上磨きましょう!

しっかり歯磨きをするというと、「歯の裏表を30秒磨きましょう」と教わったことがあります。
1本30秒かけるとして、全部の歯が28本ある場合、14分かかることになります!
さすがに長いですし、疲れます。何より習慣として身につくまでが大変です。
歯磨きは毎日の積み重ねが大切です。
毎日できることをするのが理想です。

・理想の歯磨きとは?
虫歯や歯周病になりやすい場所を意識して磨くことがまず重要です!
虫歯になりやすい場所は
①歯の溝
②歯と歯の間
③歯の根本(歯頚部)
歯周病が進行するのは歯の根本(歯頚部)からです

この3ヶ所をしっかり磨くのが理想の歯磨きといえます!

・この3ヶ所を磨くには?
①歯の溝
歯ブラシを垂直に当てて細かく動かすのがポイントです!
歯の溝があるのは奥歯になります
奥歯は親知らずを含めると上下左右に5本ずつあります
2〜3本ずつ磨くようにしましょう!

②歯と歯の間
ここは非常に重要です!
虫歯の中では一番虫歯になりやすく、気づきにくい場所です!
歯と歯の間は歯ブラシで磨くには限界があります。
毛先が中まで入るのは困難です
そこで必要となる器具が「フロス」「歯間ブラシ」です!
フロスには2種類あります
「柄がついている」もの
ウルトラフロス
「糸だけ」のもの
ルシェロフロス
どちらも「糸」を歯と歯の間に挿入し、歯の側面の汚れを剥がし、かき出します。

慣れていない方は、使いやすい「柄がついている」ウルトラフロスを使用すると良いでしょう。
「糸だけ」のものは汚れの除去力が強いですが、操作方法が難しいので練習や慣れが必要です。

「歯間ブラシ」
歯と歯の間に挿入し、汚れを掻き出すことができます。
柄がついており比較的操作はしやすいです。


以前に「歯間ブラシとデンタルフロス」についてブログを書いてますのでよければお読みください!

③歯の根本
歯ブラシの毛先を斜めに当てることにより汚れを取り除くことができます。
歯周病の方に必要な磨き方です。




・なぜ3分?
フッ化物配合歯磨剤を使用した場合、30〜180秒の間はお口の中のフッ化物量が増加します。
すなわち虫歯予防に必要なフッ化物が最も効果が出るのが3分ということです。
また3分磨いて、フッ化物を最大にすると、その後1時間ほど濃度が高い状態で維持されます。
3分とは虫歯予防のフッ化物を最大利用するための時間です。

・まとめ
①歯間ブラシやフロスで磨きにくい歯と歯の間から汚れを取り除きます
②歯ブラシで3分ほど歯の溝や、歯の根本を意識して磨きます
③虫歯予防になるフッ化物が最大の効果を発揮します
④歯磨き後1時間は飲食しないようにしましょう


愛知県稲沢市 稲沢のぐち歯科 歯科医師・院長 野口敏英