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治療方法

フラップ手術

歯周病はより深くなってしまった歯周ポケットを外科的に除去する事、また通常のスケーリング・ルートプレーニングでは器具の届かない歯石を、歯茎を切開し目視下で直接的に除去する事を目的とします。これにより、悪くなってしまった歯肉の状態を改善することができます。

歯周病により失ってしまった骨を
再生することが可能な場合もあります

フラップ手術の流れ

歯の周りに麻酔をしてメスで歯茎を切って開いていきます。

歯石のある場所や量、広がり方を目視で確認していきます。

器具を使って歯石を取り除き、歯の表面を滑らかに仕上げていきます。

全て取ったことを確認し、切り開いた歯茎を縫い合わせていきます。

エムドゲイン

歯肉や顎の骨である歯周組織を再生が可能な治療方法があります。それが、歯周病組織再生治療=エムドゲインです。
歯周病によって失われてしまった歯周組織(歯槽骨や歯根膜など)を再生させることで、適切なブラッシングがしやすくなり、プラーク(歯垢)や歯石が溜まりにくい形態にすることができます。

POINT

エムドゲインは世界約40ヶ国以上で高い安全性が実証されており、日本国内においては、2002年に厚生労働省の認可を受けている安心の治療方法です。

リグロス

もう1つの歯周組織再生治療が「リグロス」です。
「リグロス」は歯周病治療に使われる薬剤の1つです。「やけど」などで失った皮膚の再生のために使用する医科の薬剤と同じ成分で、歯周組織の再生のために濃度を変更して、2001年に開発されました。骨や筋肉などの細胞の増殖・分化とともに、血管を作り出す作用もあり、栄養補給を可能にするので歯周組織の再生が促されるのです。

POINT

リグロスには以下のような効能があります。
・抜歯を回避する
・歯周病の進行を食い止める
・歯の負担を軽減する

リグロスとは遺伝子組換え技術によ大腸菌を用いて製造したヒト塩基性繊維芽細胞増殖因子(basic fibroblast growth factor(bFGF))、一般名:トラフェルミン(遺伝子組換え)を有効成分とする歯周組織再生剤です。2016年9月より保険適用となりました。

CTG(結合組織移植術)

結合組織移植術は、骨ではなく、歯肉そのものを増やす処置です。簡単にいうと、どこか他の部分の歯肉の一部分を採取し、増やしたい部分に移植するといった方法です。歯の根っこが露出しているのを治療するのに有効な治療方法です。

POINT

ルートカバーテクニックと呼ばれるこの2つの歯肉移植審美治療は、
失われてしまった歯肉の幅や厚みを増加させることを目的とします。

歯冠長延長術

むし歯で根っこだけになってしまった歯は被せ物が取れやすかったり、根っこが折れてしまう危険性が高いです。抜歯になってしまう可能性が高いため、手術を行うことにより根っこを出し、問題が起こりにくい状態に改善することができます。歯のフチを歯肉から出してあげる処置を行えば保存可能になってきます。
その治療方法が歯冠長延長術です。

POINT

治療期間が短く、後戻りしにくいのが特徴です。
残っている根っこの長さや、骨の状態、横の歯の状態、かみ合わせ、歯の割れ方などの条件によって
適応できない場合があります。